6,000ものパーツを指物師が組み上げた
立体的な京組子の照明は、光る工芸作品です。

組子細工は、直線や曲線でつくられた木片を組み合わせることで繊細な柄を描きます。古くは飛鳥時代、世界最古の木造建築といわれる法隆寺の装飾に見られ、室町時代には建具や欄間などで盛んに使われるようになりました。また江戸時代に入ってからは数多くの建築に取り入れられたことや、文化芸術が隆盛を極めた時代であったことから、職人が腕を競うように様々な文様、柄が考案されました。

飛鳥時代から現代に至るまで、組子細工はすべて真っ直ぐな壁面(平面)での造作が基本となってきました。しかし村山木工では、これまで世の中に存在しなかった「曲面の組子」を製作、独自の特許認定技術によりさらに完全な円柱形に仕上げました。また木材は、すべて京都府内産の桧(ひのき)を使用し、温かみのある色模様と桧ならではの香りの良さが特長です。木製のランプシェードは光の陰影が柔らかく、優しく室内を照らします。

村山木工オリジナル立体組子「京組子」は、組子の構造物として特許を得ています。(特許第6940891号)